毎日を自由にのびのび生きていく【第8回】人生の気づきをくれた、豊かな住まい。vol7
長崎県佐世保市を中心に新築注文住宅や戸建てリノベーションの建築会社As designを経営している私が日々思うことを率直に書いていく日記のような綴りです。
みなさんこんにちは、As designの代表 亀野明子です。
この記事を書き始めて約2ヶ月が経とうとしています。
本当に私にしては珍しくよく続いています。
私は何かやってみようと思ってから行動に移すまではとても早い方だと思います。
「なにこれ面白そう。やってみたいなー。」と思ったら、次の瞬間にはもう行動に移しています。
「失敗したらどうしよう。」とかは一切頭に浮かびません。
だって、ダメで元々だから。笑
「やったことないのに最初からそんな上手くいくわけないじゃん。」とまずは軽くトライしてみます。
正直、できてもできなくてもどっちでも良いのです。
私にとっては、知らないことを知って体感すること自体が学びであり楽しみなのです。
だからと言って、最初から手を抜くことはしません。
やるからには必ず達成できるようにタスクを設計して合格ラインも設定します。
素早く正確に美しく仕上げたいのです。
そのために、手っ取り早くお手本が欲しいのでその分野のプロを勝手にライバルにして分析します。
・これをやる目的はなんなのか
・具体的な方法
・その人はなぜトップにいるのか
ここのあたりを自分なりに分析したら次に考えることそれは、
「どうやったら未経験の私でも勝てるのか」
できてもできなくてもどっちでもいいと言いながら、いきなり全力で勝とうとしているのです。笑
一見矛盾しているように思われますが私にとっては全く矛盾はないのです。
ちなみに分析して戦略を考えるまで大体10〜30分程度です。
考えることのみのためにあまり時間はかけません。
動きながら考えれば良いのです。
己の能力の限界までフルに頭を使って考えに考え抜いて、考えてる途中でもう行動に移して、予測と実際にやってみた結果の誤差を軌道修正しながら、ルートや戦略を変更しつつ、確実にゴールに向かっていく。
そうやって、やってみると大概のことは大体できてしまうのです。
思った通りにできたら大きな自信につながるし、また次に新しくトライしたい気持ちが出てくるし、良い循環ができると思っています。
仮にできなかったとしても、そこまで全力で取り組むと全く後悔は残りません。
「私がここまでやってできないってことは向いてないし必要性もない。」とサクッと諦めます。
そして、トライすることで得られた経験はとても大きな価値を持ちます。なに一つ無駄はないのです。
ぜひ皆さんも、はじめは簡単で小さなことからトライして、自信の芽を育ててみてください。
未知のことにも軽くトライしてみると自分の適性や能力が本当によくわかってきます。
自由な発想と柔軟な考え方、それと迅速な行動力これが私の最大の強みです。
そのためか、やってすぐに結果の出ないことをコツコツ続けるのがとても苦手です。
これまでは「それが私」と思って個性を大切にして生きていました。
だって、完璧な人間なんて面白くないし。
(みんなだって人間力パラメーターがオール85点の人間より、0点もあるけど1コだけでも200点取れる人間の方が好きですよね?えっ?違う?オール85点が良い?そお?)
それがここ最近、ブログは毎週更新を続けていけているし、朝は早めに起きて運動したりして、継続が少しづつできてしまっています。やばい弱点がなくなってきた。
「どうしよう。私完璧な人間になってしまう。」と要らぬ心配をしている今日この頃です。
このことを夫に話したところ、「大丈夫!だいたいの人はみんな朝普通に起きてるから。心配しなくて大丈夫!」と力強く答えていました。。
さて、今回も前回に続いて人生の気づきをくれた、豊かな住まい。vol.7の始まりです。
第1回をまだ読んでいない方はこちらから読んでみてください。↓
バカンスという失業手当制度
前回で母の再婚により家族の増員を経てお引越しをした私たち。その後、フレンチブルドッグのべべちゃんを迎えみんなでわきあいあいと合宿のような楽しい暮らしを送ります。
仕事の方はというと、ホテルのレストランにて3年ほど勤めた後また転職をします。
仕事を辞めた後は半年ほどバカンスを取ります。
実は市役所を期間で終えた後、失業手当というものの存在を知ります。
”失業手当とは、基本手当といい雇用保険の被保険者が、離職し、失業中の生活を心配しないで新しい仕事を探し1日でも早く再就職するために支給されるお金です。”
詳しくはハローワークのHPをご参照ください。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html
なぜバカンスが半年なのかというと、失業手当がもらえる日数やタイミングは離職時の条件により変わるのですが、私の場合だと、3ヶ月の待機期間ののち90日間の給付を受けることができたからです。
という訳で、この時もまた失業手当をもらいながらのんびりと過ごします。
【基本的なバカンスの過ごし方】
・朝起きることはほとんどなく、大体昼過ぎくらいまで寝る。
・家にある漫画を読み返す。
・部屋でダラダラゴロゴロしていたら夜がきて寝る。
・ごくたまに友達が車で迎えに来てくれるので遊びに行く。
という感じで特に毎日なにもしないのですが、本当にあっという間に半年は過ぎていきます。
楽しい日々は一瞬です。バカンスの終わりと共にお金も尽きてきます。
そのため、この最高の毎日に後ろ髪を引かれながら次の仕事を探します。
バーテンダーとして働く
家でパラパラと求人誌を見ているときになんとなく目に留まったのがバーでカクテルなどを作る仕事の求人でした。
夜の仕事なのに特に時給がいい訳でもなく、お酒の弱い私の目になぜこれが目に留まったのかは私にも不明ですが、面白そうだなと思い働くことにします。
面接に行くと、少しふっくらとした優しそうな色白美人と顔の濃ゆい小さな男の人が出てきました。
ここはガールズバーなので、この女性が店長で男の人がオーナーでした。
簡単に仕事の内容などを教えてもらい早速働くことになります。
お酒が弱い私は夜飲みに出かけることはほとんどなく未知の世界に少し緊張しながらも毎日楽しく働きます。
カラオケのないバーなので、お客さんにお酒を提供して会話を楽しむところまでが仕事です。
常時3〜4名ほどの女の子が出勤しており、私と同じくらいに入ってきた女の子とはカクテルを覚えたりお客さんのことやプライベートの話をしたりととても働きやすい職場でした。
カクテルの知識なんか0なのでまずは名前と材料・作り方を暗記することからスタートです。
本を読んだりよく出るカクテルをノートにまとめたりして覚えました。
実際にシェーカーを振る練習もたくさんします。これがなかなか難しく良い感じにできるようになるには相当練習が必要でしたがそれも楽しく思えました。
だんだんと仕事にも慣れてきて来てくれるお客さんも基本的には良い人ばかりで楽しかったのを覚えています。
この仕事においての1番の学びのポイントは”集客”というものの重要性を知ることができたことです。
これまでの仕事は、職場に行くと仕事が用意されていてやるべきことをやるだけで良かったのが、このバーでの仕事は行くだけでは仕事が用意されていないことが多々あったのです。
それはどういうことかというと、週末は飲みに出る人も多くお店も賑わうので忙しく働くことができるのですが、平日は日によって来客の数がバラバラです。
この頃は、飲みにお金をかけない若者が増えて来ていて夜の街が少しづつ静かになり始めている時代でした。
そのため、1日の来客が1人という時もありました。
私はバイトなので特にプレッシャーを感じたりとかは全くなかったのですが、店長の女の子(私と同じ歳)は売上がないと顔の濃ゆい小柄なオーナーからめちゃくちゃ怒られて可哀想だったのでみんなでなんとかお客さんを呼ぶ努力をします。
日頃から私たちはいかに自分自身のファンを増やして集客数を伸ばすかを考えて働くことになります。
戦略的思考と行動力
いつものように歩いて出勤していたある日、アーケードの交差点で信号待ちをしていると知らない男の人から声をかけられます。
咄嗟に私はいつものように聞こえないふりをして青になったタイミングでまっすぐ職場に向かって歩き出したのですがその瞬間「あっ。しまったー。」と後悔します。
この時は完全にプライベートモードだったのでうっかりしていたのですが、声をかけてきた人をお店に連れていけば良かったと頭に浮かんできたのです。
ここからは完全に仕事モードになっているので「次きたら絶対連れて行く。」と決め獲物がかかるのを心の中で待ちながら歩きます。笑
さっきのところから10mほど歩くとまた次の人が声をかけて来ました。
「えっ。こんなに都合よく次が来る?」と少し驚きながらもこのやってきたチャンスを逃しまいと愛想良く笑顔で答えます。笑
話を聞くと福岡から出張に来ている30代くらいの男性でこの辺りで飲食店を探しているけど、どのあたりにあるのか教えて欲しいとのことでした。
私は「なんだ道聞かれただけか。まぁそう都合よく行かないよねー。」と思いながらも感じよく大体の場所を教えてあげると、男性から「良かったら一緒に行かない?」との発言に「やっぱり獲物がキタ!」と作戦の遂行を続けます。
男性は自分はこの辺りよくわかんないから私のおすすめのお店でいいよと言って来たので、心の中で「ナイスアシストありがとうー」と思いながら「じゃあこっちにバーがあるのでいいですか?」と言うと男性は「いいよ」と言って歩いて付いてきました。
ただ、このままなにも告げずに店に連れてくるのはフェアじゃないし私も気が進まなかったので正直者の私はお店に入る30秒くらい前の距離で「実は私が働いているお店なんです。」と事実を伝えます。
お店に連れて行くのが第一優先順位なはずなのに、事実を伝えて逃げられるリスクを取ります。
それは、いくら目的が達成されたとしてもその後私が気まずい思いをしたり何か我慢をしたりしないといけないのは目的の達成ではないと考えていたからです。
ただ真実を伝えるだけじゃなく、もちろん逃げられるリスクを回避する策も考えています。
1つは考える時間を短くして深く考えさせないこと。
2つ目は可愛い笑顔です。にっこり微笑んだらだいたいイケるかなと考えていました。笑
そもそも正直に話してお店に来ないような人だったら、無理やり連れて行っても私も会話の相手をしても楽しくないだろうし、多分ケチだろうから売上も大したことないだろうからどっちに転んでも私にとって良い結果にしかないらないと一瞬で考えて判断します。
それにダメで元々だし。計画して行動することに意味があるとも思っていました。
少し難易度は上がりますが、目的の達成とともに内容にも満足したい私なのです。
そうやって、私のその言葉に一瞬たじろぎを見せた男性でしたが私の顔をじっと見て少し考えた後「・・ま。いっか、行ってみよう!」とそのまま店に入ってお酒を飲んで「楽しかった」と帰っていきました。
後から聞いたらこの時「えっ。マジかぼったくりじゃないよね?・・まあなんか人騙したり嘘言う感じじゃなさそうかな」と私の顔を見て判断していたそうです。やっぱり「可愛い笑顔」が効いていました。笑
ちなみにこの男性はこの後も佐世保出張のタイミングでいつも来てくれるようになります。
こうやってこの仕事では、人との会話や駆け引きなど多くを学びこれから先の仕事力のUPに大きく貢献することになります。
25歳くらいの私にとって本当にとても貴重な経験でした。
次回に続く
さて、次週も続きを書いていこうと思います。
お楽しみにお待ちください。
つづく