case5 犬と暮らす大人の平家の家
施主「海の見える土地に家を建てたいんです!」
亀野「海いいですねー」
施主「家についてはかなり前から色々見てきてるので理想がいっぱいあります!」
亀野「いいですねー」
施主「やりたい事はたくさんあって結構具体的に固まってると思うんですよね!・・・ただ、実は私たち家を建てようとここ数年で佐世保市近隣のあらゆる住宅会社を回って、佐世保中の土地も探しに探して、プランもやってもらったことあるんですけど。結果、建てれずに今日に至っています。」
亀野「なるほどー」
施主「・・私たち家建てれますかね??」
亀野「うーん、そうですね。 一旦、整理しましょうか。」
そんなやり取りからスタートした家づくりです。
『思い描いていたものとは真逆の提案だったが欲しかったのは、こんな家だった。』
理想の家を求め佐世保中の工務店や設計事務所をまわっていたAさん夫妻。家づくりのテーマは”犬と暮らす大人の家”。しかし、要望は多岐に渡り、どこに相談しても納得のいく内容にはならず、3年の月日(いやもっと)が経っていた。そんな時に出会ったのが『As design』の亀野さんだった。
亀野さんがまず行ったのは、クライアントの希望を整理すること。
「初めて家を建てるクライアントさんはあれもこれもしたいと思いがち。でもそれが本当に求めている事なのか、理想の暮らしなのかを見極めて優先順位をつけていくのが私たちの仕事だと思っています。」
当初は海の見える土地にカジュアルな雰囲気の家を、と思い描いていたAさん。しかし完成したのは洗礼された高級感のある佇まいの家だった。「自分達の理想を話すなかで真逆のことを提案されるとこともあり驚きましたが、表面的な理想だけでなく将来のことも考えてくれているんだなと感じ、途中からは亀野さんに委ねました」とAさん。その選択は大正解。出来上がった家を見て改めて幸せを実感したそう。
愛犬が快適に過ごすことの優先順位は一番にしました。お庭には人工芝を敷き季節を問わずいつでも遊べるような工夫。
好きなものが詰まったキッチンの壁は深みのある塗装で仕上げました。
寒がりの2人も冬も快適に過ごしています。
理想を追うだけではなく削ぎ落とし、本質を見極める。
居心地のいい暮らしはそうした家づくりから始まるのだろう。
記事出展
『&premium』2022年3月号 居心地のいい部屋に、整える。