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【注文住宅で後悔しないために】知らないと怖い建築会社の倒産リスク!「住宅完成保証制度」を利用して安心して家を建てる方法教えます

これから注文住宅を建てようと計画している人は、ハウスメーカーや工務店などを回ってデザインや価格・性能・住宅ローンの支払いや金利etc・・家を建てる上でのメリットやデメリット・リスクなど色々とリサーチしてると思います。その中でも特に大切なのに、意外と知らない人が多いリスク「建築中の建設会社の倒産リスク」。土地も決まりプランも納得でき、工事に着手すると夢のマイホームづくりが始まったワクワク感でいっぱい、楽しい妄想が膨らみます。しかし、着手金を払ってこれから着工というときに、依頼した工務店やハウスメーカーが倒産してしまう、といったリスクは無い話ではありません。

 

実際に以前私が働いていた住宅会社は倒産して多くの人を地獄に落としました。。私もお客様のために、少しでもできることはないかと考えて必死でした。ただ、お客様のために力になりたいと思っても、私自身突然職をなくし収入ゼロ。自身の住宅ローンを抱えながら、生活もままならない状態。この世に地獄って本当にあるんだな〜と思ったのを覚えています。それがきっかけでこのAs designを立ち上げるのですが・・と話が外れたので元に戻します。そのときの詳しい話はこちらから←

 

工事がストップした上に、お金も戻ってこないという”この世の地獄”状態。そんな最悪な状態を回避するために「住宅完成保証」という制度を利用しましょう。ちなみに上記の倒産した会社は「住宅完成保証制度」に加入してませんでした。ほんとに最悪です。・・私よく生き延びれたな。。

そんな注文住宅建築の命の綱「住宅完成保証制度」それがどういうものなのか知らない人のために内容と活用方法について説明したいと思います。

家を建てる前に必ず加入の有無をチェックしてくださいね!!!!!!!!(必死)

 

読むのが面倒という方はこちらの動画をチェック↓ (所要時間約10分)

住宅完成保証制度とは

住宅完成保証制度」とは、注文住宅の建築中に工事請負会社が倒産して工事がストップした場合に、発注者(施主)が最小限の負担で完成まで工事を進めることができる制度のことです。

では実際に、建築中の建築会社が倒産するとどのようなことが起きるのでしょうか。

手付金や着手金など支払済のお金が戻ってこない

会社が継続困難になっている場合、その会社にお金はありません。工事の出来高よりも多く支払っていたとしてもお金が戻ってくることはありません。それどころか、出来高よりも支払い金額が少ない場合は破産管財人から差額を請求されるケースもあります。

中断した工事を引き続いて請負ってくれる会社がみつかりにくい

同じ木造住宅建築会社と言っても、会社によって性能やデザインが違うと工法や材料・仕上げる順番など様々です。工事途中の物件の現状把握をするだけでもかなりの時間と労力がかかります。予期せぬ危機的状況の中、資金も潤沢にあるわけでは無いケースが多いので、引き受けてくれる会社を見つけるのは大変むずかしいです

引き継いで請負ってくれる会社が見つかっても割増料金が発生する場合が多い

それまで工事をしていた協力業者や職人などが現場から全て撤退しているので、元々あったものも再設置が必要になります。その場合、二重に費用がかかります

 

そもそも工事代金の残額では工事代金が足りない

工事の進捗によっては、まだ支払っていない資金(中間金や最終金)を使っても最後まで建築するには足りない可能性も大きいです。そうなると、建築途中のまま残された中途半端な建物と土地と支払い期限のせまったつなぎローンが残ります家が完成しない、これが一番最悪のケースです。

「住宅完成保証制度」は工事中のリスク回避の命綱

住宅完成保証制度では、事前に決められた保証内容を利用して住宅の完成まで工事を進めることができます。提供している団体によって保証内容や支払いの仕組みなど様々です。具体的にいくら保証されるかは実際に建てる会社に確認しておく必要があるのでしっかりチェックしましょう

保証制度の種類

住宅完成保証制度は大きく分けて3つのタイプに分けられます。

保険タイプ

保険タイプは、会社が保険料を支払って支払済の工事代金と出来高の差額などの損害を一部補填するのものです。「住宅保証機構」が扱う住宅完成保証制度やリクルートの「スーモカウンター完成あんしん保証」などがあります。希望する場合は工事引き継ぎ会社の斡旋なども行ってくれます。

エクスロー(第三者預託)タイプ

住宅ローンで借りた建築資金を保証会社が預かって、工事の出来高に応じて建築会社に支払うことで損害を最小限に抑えることができる仕組み。

共済タイプ

全国の建築会社で団体を作り、加盟店が倒産等によって工事を継続することが不可能になった場合、近隣の加盟店が協力して工事を引き継ぎ、完成の支援をするサービスです。ちなみに、As designではこの共済タイプの「R+house」の加盟店で設立された「R+house完成保証サービス」に加入しています

※R+houseについては、こちらを参照ください。

 

保証制度の利用方法

住宅完成保証制度を利用するためには、建築を依頼する会社がその制度に加入していることが必須条件になります。そもそも、この制度は法律で義務付けられているものでは無いため加入していない会社も多く存在しています。制度を利用したい場合は、実際に工事を依頼する建築会社や工務店に制度に加入の有無と保証内容を確認の上、手続きを進めてもらいましょう。

基本的に、会社が入る保証制度のため建主に費用の負担はありません。ただし、工事代金に含まれている場合もありますので契約時に確認してみてください。

建築中の倒産リスクを回避するために

家を建てて後悔しないために倒産しそうな会社を見分けましょう

いくら完成保証制度に入っているからと言って建築中に倒産なんてイヤですよね。倒産しそうな会社というのは基本的にお金がありません。着手金で多額の金額を請求してくるような会社は危険です。通常注文住宅では支払いを3回に分けて行うことが一般的です。

  1. 着工前に着手金(30%前後)
  2. 上棟後に中間金(30%前後)
  3. 完成時に最終金(20〜40%)

それを大きく超えるような「最初に全額支払ってほしい」などと請求された場合は注意が必要です。言われるがまま支払わずに誰かに相談しましょう。

どんな会社でも倒産する可能性はあります!

完成保証制度に加入するためには、保証会社が経営業況などを調査して審査をクリアした、信用上問題ないと判断された会社しか加入できませんしかし、そういった会社でも倒産してしますことはあります。どんなに大きな企業でも震災や世界情勢など予期できない事態で経営状況が悪化して、融資ストップで事業継続ができなくなる、なんてことも考えられます。着工から完成まで何ヶ月もかかる注文住宅の建築。最初は大丈夫でも途中で思わぬ事態に陥ることも。「大きな会社だから絶対大丈夫!」なんてことはありません。少しでもリスクを回避して家づくりを進めていくために保証制度を利用して備えたいですね。

 

この記事を書いた人

亀野 明子

 

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