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ブログ・コラムみんな違ってみんないい。誰かが誰かの助けになる支え合いの精神と心豊かな暮らしのカタチ。
”みんな違ってみんないい”違いこそがその人の個性。
多様的な考え方がデフォルトになったいま、ライフスタイルやワークスタイルのあり方にも大きな変化が生まれてきています。
「心赴くままに生きていくこと、自分や自分の周りの人たちのしあわせのカタチを大切にしていきたい。」と話すのは佐世保市の注文住宅会社As design(アズデザイン)代表の亀野明子さん。
家づくりという仕事を通じて見えてきたという、いまの時代に合った暮らし方や働き方とは?ワークライフバランスの取り組み方についてお話を聞いてみました。
自分や周りの人にとって良いと思える選択肢が、それしかなかったから。
アズデザインを立ち上げた経緯を教えてください。
創業のきっかけは前職の倒産です。
もともと注文住宅の営業をしていたのですが勤務していた会社の経営が傾いて社長がいなくなってしまいました 笑。
給与も未払いが何ヶ月も続き私自身も住宅ローンを抱え生活もままならない状況でした。当然、転職も考えたのですが扱っていた商品が『一生に一度の買い物”家”』ということもあり、このままお客様たちを見捨てて転職しようという気持ちになれなかったんですよね。
それで、私ができることはそんなに多くはないですが、信じてくださっているお客様たちや私自身も生き延びるためアズデザインを立ち上げることにしました。
周りの人たちに反対されなかったんですか?
もちろん反対する人がほとんどでした。
私のことを心配して反対してくれる人や、私がやっていることが理解できずに何か裏があるんじゃないかと穿った目で影で足を引っ張って反対する人とか、これまでの人生では見ることのできなかった人間のいろんな部分が良くも悪くもクリアに見えてきましたね。
いま思うとほんとうに良い経験をさせてもらいました。
会社経営という未知の分野での不安はありませんでしたか。
不安というよりも、これから先の人生を自分自身の選択で後悔なく、しあわせに生きていくために必要なタスクをひとつ一つクリアしていくだけという感覚でした。
足りないものは何なのか“ヒト”なのか“カネ”なのか“モノ”なのか目的を達成するために必要なモノを調達する的な感じで、それが難しい場合また方法を考えるという繰り返しでした。
それに漠然と、”これまで私が本気を出してできなかったことがなかったし、なんとなく私ならできるんじゃないか”という根拠のない自信がありました。
お金はないけど”折れない心”と”周りの意見に左右されない独自の考え方”的なものが私にはあると。
実際に起業してみてどうでしたか。
実際は思うように行かないことばかりでした。
ただ、そんなのは当たり前だと思っていたし、A案がダメだったら次はB案という感じで、やりながら試行錯誤していく過程は楽しくもありました。期限を決めて成果を出していく、それが達成できなかったら終わり(破産)というすごくシンプルな条件の中で、できることをやっていく。
これまで起業したいと思ったことは1度もありませんでしたがやってみると、良いも悪いも全て自己責任という働き方は私にすごく向いていました。
自分自身の手で道を切り開いていく感覚がとても心地よかったですね。
毎日を楽しく過ごすためにという働き方
働き方ついて何か気をつけていることはありますか?
そうですね。最近ワークライフバランスという言葉をよく耳にすると思いますが、私はそもそも仕事は”毎日を楽しく生きるため”に必要なお金を手に入れるための手段でしかないと考えています。
ただ、やるからには結果を出したいし、お客様にも満足してもらいたいと考えているので仕事の時間は効率よく最大の結果が出せるように気をつけています。
ニーズ(目的)とウォンツ(手段)を明確に見極めること。
具体的にいうとどういうことですか?
仕事は基本的に問題解決の繰り返しだと思うんですよね。
そのためには高い精度での現状把握が一番大切だと考えています。
例えば注文住宅の場合、家づくりをおこなう上でお客様と何度も打ち合わせを重ねるのですが
「何か家を建てる上でご希望はありますか?」と質問をすると
「広い庭が欲しい」や「収納をたくさん欲しい」「LDKを広くしたい」など、すぐに意識しやすいウォンツ(手段)で言われることが多いんです。
けど、実際はお客様が言われるウォンツをそのまま提供しても満足してもらえることって少なくって、それよりもニーズ(本当の目的)を知ることで問題解決の糸口が見えてくると私は考えています。
そもそも初めて家を建てる方が殆どなので、具体的な有効手段を知っている方っていないんですよね。ヒトってこれまで経験してきたことや、見たことのあるモノの中からしか、発想ってなかなか浮かばないと思うんです。
私たち住宅のプロは仕事上、新しい商品やデザイン・問題解決の方法など具体的な手段をたくさん持っていて、そこに一人ひとりのお客様からのウォンツをニーズに掘り下げることで、お客様への提案の選択肢が広がり、高い満足度の家づくりができるんじゃないかと思っているんです。
・ニーズは「目的」 何のために?
・ウォンツは「手段」 何をするのか?
全てはバランスが大切だということ信頼関係が成果につながる。
ワークライフバランスについて何か会社で取り組まれていることはありますか?
そうですね。これといって特に何か制度を設けているわけではありませんが、個人的に私が割と自由に生きたいタイプの人間なのでスタッフにも自由に働いてもらいたいと考えています。
自由というのはただ好き勝手やるわけではなくて、スタッフ全員で目的を共有していくことで各自が自分の役割を責任を持って果たしていく。
その結果にしか、満足度の高い仕事ってできないんじゃなかって考えているんですよね。なので、アズデザインには副業(?)でカフェの経営をしている大工見習いがいたり、子育ての時間を大切にした働き方を選んだCADオペレーターがいたり、とみんな自分の暮らしを大切にしながら働いてもらっています。
極論言うと、勤務時間とか事務所への出勤って重要ではないと思っています。
結果のクオリティはある程度高いものを求めますが方法はそのヒトのやりやすい方法でいいんです。やるべきことが終わったら早く家に帰って家族と楽しく過ごしたり、趣味を充実させたり。
そういうプライベートの充実がかえって仕事の成果にもつながると考えています。
いま働く亀野さんを支えてくれるモノを教えてください。
やっぱり自宅のお気に入りの空間で夫と過ごす心地よい時間ですね。
家に帰ると基本仕事のことは頭から離して過ごします。とは言っても完全に消えることはないですが、暮らしの延長にあるような仕事なのでそれも楽しんでやっています。
休みの日は朝も遅くまでゆったりとベッドで過ごし、お風呂でゆっくりと温まった後のんびり身支度をして、軽くブランチ。
夫と二人ソファでくつろぎながら映画やTVを観つつアイスを食べる。そんな何気ない日常が私にとって何ものにも代えがたい大切な癒しの時間です。
あと、夫のお餅のような柔らかなお腹にもいつも癒されています♡アニマルセラピー的な感じですね。
健康で好きな仕事ができ、大切な人とのしあわせな暮らしに毎日感謝しています。
土地がない。建築の力で広げる佐世保での注文住宅の無限の可能性。
これからのアズデザインという会社のあり方。
これまで注文住宅を提案してきて、お客様と一緒に家づくりをおこなってきた経験や私自身も家を建てて、そこで暮らしてみた中で見えてきた想いを多くの人たちにお伝えしていきたいと考えています。
佐世保という土地は海と山に囲まれた坂の多い街で、家づくりを考えている方にとっては土地がないというのが一番の悩みだと思います。
だから、高いお金をかけて分譲地を買うしかない
⇨予算がないから建物の性能はあまりこだわれない
⇨結果、あまり快適とは言えない暮らしに家を建てて後悔している。
そんな人が多くいるのが現状だと思います。
土地から考えるのではなく、自分たちの暮らし方から見えてくる予算や建築計画を実現するための”土地を選ぶ”という方法。
土地のデメリットを魅力的な個性として活かせるような建物の設計。そこに住む人たちの個性や暮らし方をカタチにしていく。
そんなオンリーワンな家づくりのお手伝いをしていきたいです。
亀野 明子
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